ダイエットに効果的な漢方薬は? 気になる部位別にポイントを解説
体型に関する悩みを抱える女性は少なくありません。ダイエットは女性にとって永遠のテーマと言っても過言ではないでしょう。
ここでは、体型に関して特に気になりやすい部位別にダイエットのポイントと効果的な漢方薬について解説していきます。
二の腕のダイエットに効果的な漢方
冷えやストレス、姿勢の悪さで血液やリンパの流れが滞って老廃物が溜まり、代謝が落ちてむくみやたるみが生じることで二の腕が太くなると言われています。
そのため、しなやかな二の腕を作るには体液の循環を良くしつつ、適度な食事制限と筋肉を引き締めるトレーニングを取り入れることが大切です。
冷房による冷えを避け、温かいお湯にゆっくり浸かって血を巡らせ、腕を優しく揉みほぐすことで冷えを解消し、むくみを改善しましょう。
正しい姿勢を保つこともスラリとした二の腕を保つために大切なポイントです。全身の筋肉を自然に引き締め、正しい姿勢を身につけることで二の腕に余分な脂肪がつきづらくなります。
二の腕をスッキリさせるためには、根本的な体質改善を目的とした漢方薬もオススメです。
水分代謝の滞りを改善し、血液の循環を良くして冷えやむくみを改善する作用のある「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」や、「気(生命エネルギー)」や「血(血液)」を補い、冷えで冷たくなった二の腕のむくみを改善する作用のある「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」なども効果的です。
下腹痩せに効果的な漢方
便秘や冷えからくるむくみ、食べ過ぎなどに加えて筋肉の減少と代謝の低下が、下腹に余分な脂肪がつく原因と言われています。
便秘を改善して腸内環境を改善することは下腹をスッキリさせるための重要なポイントです。
食物繊維に加えてヨーグルトなどの乳酸菌や納豆、キムチなどの発酵食品を積極的に摂って腸内の善玉菌を増やし、水分をしっかり摂って便通の改善に努めましょう。
さらに、下腹の空気を吐き切る腹式呼吸を意識して、日常生活に取り入れましょう。
体質改善を目的とした漢方薬も下腹痩せには効果的です。
脂肪の代謝を促進して燃焼を助け、便通を改善する作用のある「大柴胡湯(ダイサイコトウ)」や、身体に溜まった水分を温めて排泄、水分代謝をあげる作用のある「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」などがオススメです。
顔のダイエットに効果的な漢方
顔太りには体全体に脂肪がつく「脂肪太り」、血行不良やホルモンの影響による「むくみ」、加齢による「表情筋の衰え」があるとされています。
「脂肪太り」は食べ過ぎや運動不足が原因であることが多く、有酸素運動と食生活の見直しで全身の脂肪を落とすことで、顔もスッキリとしてきます。
「むくみ太り」は冷えやストレス、睡眠不足から血やリンパの巡りが滞ることでむくみが慢性化して顔の脂肪に変化してしまっていると考えられます。
身体を常に温めるよう心がけて、不規則な生活習慣を改善することが「むくみ太り」には効果的とされています。
「表情筋の衰え」によるたるみには、顔の筋肉を動かして鍛えることが大切です。
表情筋を最大限に動かして「あいうえお」の5文字を繰り返すエクササイズは、表情筋が鍛えられてむくみ改善や脂肪燃焼に効果的とされています。
二重顎や法令線にも良い影響があることでしょう。
顔のダイエットには根本的な体質改善を行う漢方薬もオススメです。
体内の老廃物を排出し、脂質代謝を高める作用のある「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)」や、冷えや血行不良によるむくみのある方には体内の余分な水分を老廃物とともに流す作用のある「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」などが効果的です。
お尻のダイエットに効果的な漢方
お尻の筋肉が弱って代謝が悪くなると、脂肪がつきやすくなるだけでなく、ついた脂肪を支えられずにお尻が垂れて、締まりのないヒップラインになってしまいがちです。
さらに普段の姿勢の悪さや冷えによるむくみなども、お尻や腰回りに脂肪がつきやすくなる原因の一つと言われています。
引き締まった小尻をつくるには、筋肉を衰えさせないよう普段から意識して使うことが大切です。
お尻をキュッと閉めるように力を入れて5秒キープしてから力を抜くことを繰り返すだけでも簡単な筋トレになります。生活の中で何度も実践するよう心がけてみてくださいね。
そして、お尻の冷えは代謝の低下を招きます。脂肪を燃焼しやすくするためにも、内からも外からも身体を温めるよう意識しましょう。
冷たい食べ物や飲み物は避け、1日の終わりには湯船に浸かって身体を温める習慣をつけましょう。
お尻痩せには根本的な体質改善が期待できる漢方薬も効果的です。
「気」の巡りを良くして脂肪の燃焼をサポートする「大柴胡湯(ダイサイコトウ)」や、水分代謝を整えて老廃物を流す作用のある「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」などがオススメです。
太もものダイエットに効果的な漢方
太ももは冷えやむくみによる代謝の滞り、姿勢の悪さなどからくる骨盤の歪みなどで特に痩せにくい部位と言われます。
太もも裏の筋肉は、普段あまり使うことがなく日常生活の中で鍛えることが難しいため、意識してトレーニングを行う必要があります。
裏ももを鍛える「スクワット」は、骨盤矯正効果も期待できるので特にオススメです。
日々のエクササイズに取り入れてみてください。
筋力低下以外にも、冷えによって血液やリンパの流れが悪化して老廃物が溜まることで太もも太りにつながることがあります。
温かいお風呂の中で膝から太ももにかけてマッサージをしたり、指で太ももの付け根を押すことで、血液やリンパの流れを改善しましょう。
太もも痩せには根本的な体質改善を行う漢方薬もオススメです。
「気」の巡りを良くして脂肪燃焼をサポートする「大柴胡湯(ダイサイコトウ)」や、水分代謝を整える「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」などが効果的です。
ふくらはぎのダイエットに効果的な漢方
身体が冷えると、全身の筋肉が硬くなって血液やリンパの流れが滞ることで足首に老廃物が溜まります。
こうして足のむくみが慢性化すると、ふくらはぎが太くなることに繋がると言われています。
身体の冷えはむくみの原因となるため、とにかく足を冷やさないように意識することが大切です。
素足は避けて少し長めのソックスやタイツを履き、お風呂ではゆったりと入浴する習慣をつけるようにしてくださいね。
さらに、入浴後はふくらはぎのリンパを流すマッサージで、下半身の老廃物をスッキリ流し、むくみを解消しましょう。
ふくらはぎ痩せには、根本的な体質改善を行う漢方薬もオススメです。
むくみが慢性化してセルライトになってしまった方の身体を温めて、余分な「水」を排出する作用のある「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」や、体内の余分な「熱」を発散して老廃物の代謝をスムーズにして代謝を促す「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)」などが効果的です。
まとめ
気になる部位別にダイエットのポイントとセルフケア、効果的な漢方薬について解説してきました。
ダイエットでお悩みの方は、ここで紹介したセルフケアを悩みの改善に役立ててください。
ダイエットでは体質改善を目的とした漢方薬が効果を発揮する例もあります。セルフケアを試してもなかなか痩せられない場合は、お近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。